・ Open Transport/PPP のこのバージョンを使うには、Open Transport バージョン 1.1.1 が必要です。Open Transport バージョン 1.1 上で Open Transport/PPP を使用しないでください。Open Transport のバージョンを確認するには、“AppleTalk”または“TCP/IP”コントロールパネルを開き、“ファイル”メニューから“情報を見る”を選んでください。
・ ARA 2.x のモデムスクリプト(CCL)は、Open Transport/PPP でも使うことができます。ただし、ARA 2.x のスクリプトの中には、モデム内蔵のエラー訂正やデータ圧縮をサポートしていないこともあるため、最適なパフォーマンスを得られないことがあります。このような場合、Open Transport/PPP でインストールされるモデムスクリプトを使うようにしてください。
・ ARA バージョン 2.1 と Open Transport/PPP を組み合わせて使うときは、ARA ソフトウェアをインストールした後で Open Transport/PPP をインストールし、両方の製品に対応した最適なモデムスクリプトを使用してください。
・ Open Transport/PPP と アップル社製 Express モデムとの間には、互換性に関するいくつかの問題が報告されています。“内蔵モデム”が“モデム”コントロールパネルの“経由先”ポップアップメニューに表示されないときは、“Express モデム”コントロールパネルで“モデムポートの代わりに内蔵モデムを使用”チェックボックスの×印を消して、コンピュータを再起動します。この後、再度“モデム”コントロールパネルを開いてください。
・ PPP の動作中、Open Transport に対応していないソフトウェアがシリアルポートを使おうとするときに問題が発生することがあります。“PPP”コントロールパネルを使ってPPP の接続を解除してから、このソフトウェアを起動してください。
・ 株式会社エッチエーテレコムの PortShare Pro を使って仮想モデムまたは仮想プリンタポートをセットアップすると、複数のポートが“モデム”コントロールパネルに“モデム”または“プリンタ”として表示されます。これらのポートは、“仮想モデム”または“仮想プリンタ”として表示されません。PortShare Pro では、ボード上のモデム/プリンタポートに対応したシリアルポートのドライバを独自のドライバと置き換えます。このため、“モデム”または“プリンタ”を選ぶと、Open Transport/PPP (およびその他の Open Transport 対応のシリアルポートを利用するアプリケーション) は置き換えられたドライバを使うことになります。
Open Transport/PPP と Apple Internet スタータキット (以下、“AISK”と表わします) の両方のソフトウェアをコンピュータにインストールすることができます(ただし、PPP ソフトウェアを同時に使うことはできません)。どちらの製品でも、モデムを使ってダイヤルし、インターネットと接続することができます。
AISK バージョン 1.2 では、ダイヤルおよびインターネットとの接続を行うために Open Transport/PPP ソフトウェアを使いません。AISK には独自のアプリケーション Apple Internet Dialer が用意されており、MacPPP ソフトウェアを使って PPP 接続を確立します。
ただし、AISK に付属するアプリケーションは、すべて Open Transport/PPP と互換性があります。AISK に付属するアプリケーションで Open Transport/PPP を使うには、Mac OS ガイド(または Macintosh ガイド)の“インターネットの接続”の説明に従って、Open Transport/PPP を設定してください。
現在動作中の PPP ソフトウェアは、“TCP/IP”コントロールパネルの“経由先”ポップアップメニューに表示されています。MacPPP は“MacPPP”と表示され、Open Transport/PPP は“PPP”と表示されます。MacPPP は、“Config PPP”コントロールパネル、Apple Internet Dialer や Apple Internet Status アプリケーションを使います。Open Transport/PPP は、“モデム”および“PPP”コントロールパネルを使いますが、MacPPP の設定情報を修正したり変更することはありません。
Open Transport/PPP を使用しているコンピュータに、AISK をインストールすると自動的に MacPPP を使用する設定に切り替わります。MacPPP ソフトウェアから Open Transport/PPP に切り替えるときは、“TCP/IP”コントロールパネルの“経由先”ポップアップメニューで“PPP”を選んでください(“TCP/IP”の設定を変更する方法については、Mac OS ガイド(または Macintosh ガイド)の“ネットワーク”をご覧ください)。
接続先の PPP サーバがユーザ ID とパスワードを要求しないとき、またはターミナルウィンドウ使用中にサーバが名前とパスワードの入力だけを要求する場合、“PPP”コントロールパネルの“ゲスト”ボタンを選ぶことができます。このボタンを選ぶと、“ユーザ ID ”と“パスワード”フィールドが表示されなくなり、電話番号を入力するだけで“接続”ボタンを選べるようになります。
サーバが PPP のユーザ ID とパスワードを要求する場合、“PPP”コントロールパネルの“登録利用者”ボタンを使ってください。このモードでは、“ユーザ ID”と“パスワード”欄に何らかの情報を入力しないと、“接続”ボタンを選ぶことができません。“パスワード”欄を空白にして、“パスワードを保存”チェックボックスに×印を付けていないと、パスワードなしで接続するかどうか確認するメッセージが表示されます。
手動で電話をかける
手動で電話をかけて Open Transport/PPP 接続を安定させるための操作手順は、お使いのモデムによって異なります。手動で電話をかけて接続を確実に行うためには、モデムが電話に応答する直前または直後に“接続”ボタンをクリックして、何度かテストを行わなければならないことがあります。
モデムに付属する Global Village ソフトウェアを使うと、“モデム”コントロールパネルの“経由先”ポップアップメニューに“PowerPort PC Card”という項目が追加されます。使用環境によっては、PC カードが差し込まれている実際のスロットに対応する項目が表示されることもあります (“上段スロット”または“下段スロット”)。ただし、これらのスロット固有の項目は使わず、必ず“PowerPort PC Card”を選ぶようにしてください。そうしないと、ポートが既に使用されているという誤ったメッセージが表示されます。
ISDN ターミナルアダプタ(TA)の使い方
Open Transport/PPP と ARA バージョン 2.1 は、シリアルポートの転送速度に 115.2 Kbps および 230.4 Kbps をサポートしています。これにより、ISDN 回線を使い 64 Kbps で ARA や PPP 接続を行うことができます。また、お使いのターミナルアダプタと接続先のサーバがバルク転送をサポートしており、適切なモデムスクリプト(CCL)を使うと、112 Kbps または 128 Kbps での接続も可能になります。
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